コロンビアで運転免許を取る!
今回は、「コロンビアで運転免許を取る!」方法を書いていきたいと思います。
コロンビアは公共交通機関が全然発達していないので、基本的に車移動がメインとなります。ある程度長期間の滞在をお考えならば、コロンビアの運転免許を取得することを強くお勧めします。
なぜかというと、
①日本のようにその辺をボケッと歩けるような状況がまだできていない=普通に歩いていると強盗やスリに遭遇する可能性がかなり高い
②バスも運転が非常に荒く、危ない
③バスも常に混んでいて強盗やスリが発生する可能性が多くある
という理由のためです。
コロンビアの運転免許について
コロンビアでは、
「国際運転免許が使用できない」「日本の免許も原則使用不可」
となっています。
国際運転免許が使用できないのは、国際免許の互換性を定めた条約をコロンビアが批准していないからです。
コロンビア政府の考え方として、「2国間の運転免許の互換性については各国と個別に結びたい」という考えがあり、現在は「スペイン、ペルー、韓国」のみと2国間で合意をしています。(※コロンビアには韓国の方が結構多いです。)
日本の運転免許も「原則」使用不可となっています。
コロンビアの日本大使館HPによると、
日本とコロンビアでは,道路交通に関する条約について締結する条約が異なる(日本:ジュネーブ条約,コロンビア:ウィーン条約)ため,日本で交付された国際運転免許証を所持してコロンビア国内で自動車を運転することはできません。
そのため,コロンビア国内で自動車を運転する場合は,コロンビアが発行する運転免許証を取得する必要があります(コロンビア以外の国で発行された外国運転免許証の切替手続は現在停止中)。
在コロンビア日本国大使館HP https://www.colombia.emb-japan.go.jp/itpr_ja/untenJP.html
と書いています。
しかし、部分的にこれは間違いです。
Secretaria de MOVIRIDAD (コロンビア運輸局)によると、
① 外国政府及び運輸当局で発行され、現在有効であり、運転免許証は、国際規定に従って、運転免許所有者の許可された滞在中に、コロンビアで運転することが認められます。( 2002年法律25条769項)
Secretaria de moviridad de Bogota https://www.movilidadbogota.gov.co/web/node/1920
② 6か月が経過した後、外国人が滞在を延長する場合、コロンビアの運転免許を申請しなければならず、コロンビアの法令で定められた通りに運転免許を取得しなければなりません。 (2012年運輸省令019号196条)
つまり、最長6ヶ月は日本の免許でコロンビアの公道を走行することができます。 ※コロンビア日本大使館の説明がずっとそのままなのは、運転させたくない!という意思を感じます。
短期滞在や留学など滞在期限付きであれば延長すれば問題ないです。
運転免許免除の延長許可は、運輸省の交通局に行って、身分証明書と日本の運転免許証のコピーを渡して、承認を得るだけで引き続き運転することができます。
M(移民)ビザやR(居住者)ビザの場合には、この方法で延長ループはできません。コロンビアの法律で定められた通り、所定の試験を受けてコロンビアで運転免許を取得する必要があります。
では実際にコロンビアで運転免許を取る方法を見ていきましょう!
コロンビアの運転免許取得要件と種類
コロンビアの運転免許取得要件
コロンビアで運転免許を取得するときの要件は下記のとおりです。
- Cedula de extranjeria(IDカード) or 有効なパスポート
- 16歳以上であること
- 交通違反による有期刑、罰金などが残存していないこと
- RUNT (国家交通登録システム)に登録すること
- 自動車学校が発行した「運転適性証明書(CER)」
- 運転者認識センターが発行した「身体・精神・運動試験の証明書(CRC)」
日本と同様に、コロンビアにも自動車学校が多くあり、たいていの場合は自動車学校で自動車の特性と運転テクニックを習得して、修了証明書をもらう方式が一般的です。
コロンビアの運転免許の種類
コロンビアの運転免許の種類は以下のものがあります。
- カテゴリー A:バイク(A1:125cc A2:無制限)
- カテゴリー B:四輪自動車(B1/B2/B3)
- カテゴリー C:タクシー、路線バス、商業用大型トラック(C1/C2/C3)
自動車学校に入る
運転適性証明書(CER)と身体・精神・運動試験の証明書(CRC)取得のために自動車学校(Centro de Enseñanza Automovilística)に入ります。
入校するときは必ず、「運輸省の公認を持った自動車学校か?」を確認しましょう。非公認の自動車学校で発行されたCERはRUNTで承認が貰えません。
この公認自動車学校、元・交通警察の教官とかいます。
なんか日本の天下りの構造そのままですね。悪いところはよく似ます。
どの自動車学校も値段は一緒です、949,000ペソ= 約29,700円ほどです。
めちゃくちゃ安いです。これは運輸省令(Resolución 993 de 2017)で決められた値段です。
カリキュラムは、「座学25時間・車の構造を知る5時間、運転実習20時間」の合計50時間です。カリキュラムの途中で効果測定や卒業試験などもあります(SICOVという国の統一システムを使用して試験を行います。)
なんか日本みたいでめんどくさいな…と思っている方がいると思いますが、
これ、スペイン語さえできれば、めちゃくちゃ簡単です。
日本の運転免許のほうが100倍難しいです。なんであんなに難しいことやったんだかわけわからないです。
普通に通えば、1ヶ月くらいで終わります。運転適性証明書(CER)を持って各地域のSIM(陸運局)に行って運転免許を発行してもらいます。SIMはいつも混んでいるので、時間に余裕をもっていくことをおすすめします。ボゴタにはいっぱいあります(https://www.simbogota.com.co/index.php/homepage/puntos-de-atencion/)
運転免許取得にかかる費用
運転免許取得にかかる費用はおおむね下表のとおりです。
内容 | 費用 |
---|---|
RUNT登録費用 | 15,700ペソ / 486円 |
自動車学校費用(CER) | 949,000ペソ / 29,700円 |
身体・精神・運動試験証明書(CRC) | 大体150,000ペソ / 4,650円 |
運転免許発行手続き費用 | 大体171,100ペソ / 5,304円 |
合計: 40,140円ほどになります。とにかく安いです。
以上、コロンビアでの運転免許を取る方法について書いてきました。
4年前に私が運転免許を取った時には制度が変わって難しくなったようですが、
日本で運転免許を持っている方なら余裕で受かると思います。
ちなみにコロンビアは制度変更前の運転免許取得が南米で一番簡単だと言われており、日本だったら相当期間交通刑務所から出られないくらいの危険運転をする人があふれております。
ただ、移住したい方は、コロンビアで快適な生活を送るために運転免許は持っていたほうが良いと思います!
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