青年海外協力隊を受験した時の話

¡ Hola a todos !

Muy buenos días!!

Kei です!

しばらく前から書きたいなと思っていた内容なのですが、

今回は私が青年海外協力隊を受けてみた話を紹介したいと思います!

駐在終了→協力隊受験


新卒で入った会社でコロンビアに駐在員として派遣されて2年半ほどたった頃、

突如本国への帰任命令が出た時、もうすっかりコロンビアにハマっていたので東京で仕事する気は全くなかった。

そんな時ちょうど「青年海外協力隊募集」のWeb広告をみて、「ちょっと受けてみるか」となりました。

正直に言うと、人助けとか、国際貢献など全く興味がありませんでした。


ただ、「コロンビアに戻りたいなぁ」という思いだけで受験を決意しました。

HPを見てみると、コロンビアの案件は13件くらいありました。

その中で私ができそうだったのは、「青少年教育」「環境教育」「観光」で、募集要項を見るとスクレ県やカルタヘナ、キンディオ県など、地方都市でした。

私はとにかくコロンビアのボゴタに行きたかったので、当時の募集唯一のボゴタ案件であった「政府系機関で商業統計&マニュアル作りをする職種」絞って受験することにしました。

社内会計士として、内部統制や全社関係のマニュアル作りに自信のあった私に向いているかな、と思ったのも決め手になりました。

しばらくして日本に帰任し、「説明会は出たほうが良い」とネット情報を鵜呑みにして、東京の説明会場に足を運んでみました。結構いろんな年齢の方々が熱心に聞いていたのが印象的でした。

「世界を変えてきたのはいつの時代でも、たったひとりの強い想いだ。」

ふーん、なるほど…。

説明会には本気で途上国に行ってボランティアするんだ!という人の熱気であふれかえっており、

自分みたいな動機不純な奴がいる場所じゃないな」
「とりあえずボゴタに行けるチャンスだから、まぁそこは目をつぶれよ」

こんな感じの心の葛藤が始終続いたまま、派遣されていた人の成功体験&失敗体験は上の空で聞いていました。この説明会で何か私の中のボランティアや国際貢献に関する考えが変わった、ということは残念ながらありませんでした。

家に帰って、とりあえず書類選考用の文章を書き始めました。
多岐にわたる項目について書かなければなりませんでした。

国際貢献について」「日本に帰ってきて何ができるか?

これらの質問は、全く自分の中に芯がなかったので、書くのに苦労しましたが、とりあえず審査員受けするような内容
→ (会計士+協力隊での経験=マニュアル未整備の中小企業コンサル支援)
など正直、結構適当に書きました

語学審査は、DELE C1 と TOEFLを提出。

この時点で、語学審査については甘すぎるという感覚でした。
DELE B2持っていても、政府系機関で働くのに十分なコミュニケーション能力」は身に付かないし、全く仕事にならんのじゃないか?と。

健康診断書が必要だったので、JICA用健診の指定実施クリニックに行ったら、協力隊志願者が大量にいてちょっとびっくりしました。

あと、みんな22~23くらいで若い志願者が多い。自分が彼らくらいの年には「如何に年収上げられるのか」にしか興味がなかったので、恥ずかしくなりました。

正味書類審査に費やした時間は健診含めて6時間くらいでした。

11月にはJICAから一次審査合格通知が届きました

年始の1/5に二次面接がある旨の通知書も入っていました。

おいおい、書類に会社名と部署名書いたよな?財務部の会社員に1/5まるまる一日空けろって融通利かないなぁ、もうちょっと考えてくれてもいいのに」と思ってしましました。

電話して、時間融通利かせてくれないか?と交渉したがダメでした。


二次面接


部長を拝み倒して、何とか一日時間を確保しました!

私の面接は午後からだったので、それまではひたすら待ち…


待合会場では意気投合している人たちもいました。何人かとお話しした感じだと、みなさん意志が固い方で、2年間頑張りましょう!みたいな気の良い方ばかりでちょっと和みました。


人物面接


まずは人物面接でした

面接官2名と私1人という構図で、15分程度。
いろいろ質問してきました。面接自体は和やかに進みました。
以下のような内容でした。

  • 生年月日と名前
  • コロンビアの駐在員生活で苦労したこと
  • トラブルが起きた時にどう解決するか?
  • どのような活動を想定しているか?
  • 志望動機
  • 第一志望しか書いていないが、希望どおりいかない場合はどうするか?
  • 帰国後、自分のキャリアに協力隊経験をどう生かすか?

ありきたりな質問が多くて安心しました。
仕事に絡めてお話しすればいいと思います。
志望動機や帰国後のキャリアについては、ベースは書類選考の内容+説明しきれなかった部分の補足をしました。

第一希望の質問に関しては、

希望通りにいかない場合は、同様の派遣内容でも前向きに検討するが、当要請内容は私の職務経歴に合致しているので、第一希望がいいですね。」と言っておきました。


技術面接


技術面接については、
忘れちゃいましたが、南米経済に詳しい教授でした。

公認会計士でLos Andesで経済学修士ねぇ……何しに来たの?(笑) もうコロンビアで就職すればいいじゃん!

という雑談から始まり、

  • 大学院での研究内容
  • 経済統計での基本的な質問(分散・回帰など)
  • どんなマニュアル作りをしたことがあるか?
  • 自分の強み
  • コロンビア経済の問題点について

とボリューム感のある面接でした。
南米経済についての碩学と話せただけで大満足で、合格とか不合格とかこの時点ではどうでもよくなってました。協力隊試験で一番楽しかった瞬間でした。
「まあ大丈夫だね」と仰っていただけました。


合格!しかし…


2月に合否結果が郵送されてきて、合格していました。

最初は単にコロンビアへ行きたいという不純な理由で受験を始めましたが、選考準備や面接など、選考過程を経て、

  • 国際貢献などに対する自分の態度の変化
  • 素晴らしい志を持った方、確固として夢を持った方、とにかくやる気に満ちた方がこの制度を支えている
  • そもそも働くってなんだろう?

こういったことを肌で感じ、考えるようになり、とてもいい経験になりました。

ただ、最終的には辞退しました。

色々と悩んだ結果、
コロンビア行きよりも、自分の会計士としてのキャリアを優先させました。

説明会の段階でも話題になっていたのですが、

帰国後のキャリアについて」の話が比重高く語られているように、

帰国後のキャリア=再就職は相当厳しいようです。

興味があったので転職の際、国内外の10名のエージェントに

「協力隊で2年間ボランティアに行ってから一般企業に転職活動したら、有利になるか?」

と聞いてみました。

評価体制が整っていない会社が多く、技術者でない限り、有利な評価はもらえない

という意見が多かったです。
また、はっきりとこのように言ったエージェントもいました。

2年間のブランクとみなす会社が多い。せっかくの会計士資格があっても厳しくなるので、行かなくて正解ですよ

一方EUの企業案件に強い外国のエージェントは、

外資ならボランティア活動は評価するところも多いので、特に問題ないよ


好意的な意見もありました。

受かってボランティアに行く人が大半だと思いますので、そちらの方々の意見を参考にしたほうが良いと思います

ただ、会計士として多くの一般企業を見てきた視点から言うならば、問題点が多いと思います。

  • 「人物面接はざっくりしすぎて短いので、じっくり30分くらいやるべき」
  • 「もっとやる気を尊重するような選考基準」
  • 「日本社会への還元を重視する必要があるのか」

つまるところ、「正直15分で何がわかるんだ」という意見です。

技術輸出の対償を求める=日本への還元を重視する」姿勢はあまり共感できません。国際貢献=ボランティア「日本国民の国際的感覚の陶冶」を重視するのが良く、一般企業のCSRならともかく、対価性を求めるべきでないです。志があるのだから、ある程度好きにやらせたらいいと思います。


おそらく、辞退した人で「協力隊を受けてみました!」という記事を書く方ってそんなにいないと思います。

検索すれば、協力隊で素晴らしい活動をされている方でブログなど情報発信している方も多く、とても勉強になりますし、国際貢献したい!という志のある方ばかりで、尊敬の念でいっぱいです。

他方、実際に受験してみて感じた、ある種の「窮屈さ」がきっかけで、この記事を書いてみました。

どんな組織や制度にも必ず欠陥は存在します。

この素晴らしい事業に個人的には大賛成で、将来にわたって続いてくれればいいなと思っています。

だからこそ、協力隊を受けてみた時に、私の「見たもの・感じたこと」をそのまま書きました。単なる運営団体批判でなく、読んでくださっている人にとってこの記事が当制度を考える材料になってくれることを祈っております。

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kei
  • kei
  • 群馬県高崎市出身。第二の故郷は名古屋市。
    貿易会社の南米支社長。公認会計士(日米+コロンビア)。
    都内の大学卒業後、プラントエンジニアリング会社へ入社。そこでコロンビアプロジェクトの一員としてボゴタに駐在することに。コロンビアに惹かれる。コロンビア駐在中にMBA取得。駐在修了後、名古屋の外資系企業の財務Mgrとして勤務するが、大学時代の友人に誘われ、貿易会社の南米担当としてコロンビア移住を決断。現在はボゴタでコロンビア人の奥さんと生活中。趣味はコロンビア料理、読書、ダンス

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