コロンビアで大学院に入る【中南米で大学院進学】

スペイン語もしっかり身につけたし、新しいこと勉強したい!」

中南米での仕事・学業のステップアップに大学院に行きたい!」

こんな野望をお持ちの方って結構多いと思います。

ただ、コロンビアの大学院についての情報って極端に少ないと思います。

実際、コロンビアの大学院で勉強している日本人って、某四谷のカトリック大学提携先である、私立ハベリアナ大学の人が圧倒的に多いです。

今回は、コロンビアの大学院に入った方法をご紹介します!(※米国コロンビア大学の大学院ではありませんのであしからず)

コロンビアの大学院とは


アメリカやヨーロッパの大学院に進学する方は多いと思います。

学問の習得から、MBAコースを修了してキャリアアップにつなげる、専門技術の研究まで理由も様々でしょう。

最近だと中国やシンガポールでも様々な学問に対応していて、ますます大学院で学びやすい世の中になってきていますね。

今回お話しするMBAに限って言えば、完全オンライン講座のみで対応している大学もどんどん増えて、過当競争になりつつあります。

いっぱい大学があって、ますますどの大学を選べばいいが難しいですよね。

ただ、大学院はあまり名前にこだわる必要はないと思います。要は「自分の勉強したい学問について、質の高い教育を受けられるところを選ぶ」というのが重要です。

コロンビアに限って言えば、「超・学歴社会」です。

公式な文章や、公式な場では、「Profesional、Maestro、Doctor、Experto、Abogado、Ingeniero」など、自分が得た称号を使いたがります。たまに、「俺はDoctorだから間違われると迷惑なんだよね」という鼻につく野郎までいます。ともかく、学歴にはしっかり敬意が払われます。

そして日本以上に、学位は就職や懐事情にも影響します。

なので、「収入や就職をより良くしよう!」「現状よりも良い条件で転職しよう!」と学生から社会人まで、学位や知識の取得に熱心です。


志望校探し


自分の勉強したい学問について、方向性が固まったら、志望校を選びましょう。

コロンビアでは、日本の東大信仰のようなものはありません。

各大学で看板学部がありますので、自分の勉強したい学問を看板としている学校を選びます。以下の資料が役に立つと思います。

経済・経営などの社会科学系は「私立大学」が圧倒的に強く、
歴史・文学などの人文科学系は「国公立大」が強いです。

あと、「コロンビア国立大」はあまりおすすめしません。

左翼系学生やセクトが多く、しょっちゅうデモやストライキが起こり、勉強どころではなくなったりします。学費は比較的安いですが、学問に集中するのにはやはり私立大がよいです。

MBAであれば、断然「Los Andes大学院」か「Javeriana大学院(ボゴタ)」が良いです。Loa Andes大はあまり日本人留学生はいないです。Javeriana大はマンモス校なので、入試難度もそんなに高くないので、外国人も入りやすいです。

また、国の機関である「ICETEX」で学校探しをしてみても良いでしょう。


自分に合った大学を選ぶ


一通り情報が集まったら、「自分がどのようなスタイルで学びたいか?」で大学を絞っていきます。「募集時期、入試日、勉強したい時間帯」など各々のスタイルに合った大学を選択しましょう。

ロスアンデス大学のMBAコースの場合、

  • Full-Time MBA
    → 期間15ヶ月、月~金のAM8:00~PM6:00、隔週土曜
  • Part-time MBA
    → 期間24ヶ月、月~金のPM6:00~PM9:00、土曜のAM8:00~PM5:00

の2コースが設けられています。大方の私立大では昼間・夜間コースがあり学びやすい環境になっています。国立の場合は時間の融通が利きませんので、社会人には厳しいと思います。


入学時期・授業について


私の行ったMBAコースでは、8月から第一セメスターの講義開始でした。

おおむね1セメスターで5,6の授業を履修する感じで進んでいきます。

授業時間は、科目にも依りますが、1科目2時間ほどです。

4ヶ月で1セメスター進み、さらにその中で2タームに分かれています。
合計で59単位を修了すると晴れてMBAを取得することができます。

以下のような履修予定となります。
授業はギチギチに詰まっているため、結構忙しかったです。

U de Los Andes MBA Part-time course

コース料金(授業料)・奨学金について


上述しましたが、国公立大学のほうが学費は安いですが、コロンビア人学生が入学最優先で、学費面の優遇もコロンビア人ばかりのものです。外国人留学生などはほとんど優遇メリットを受けることは難しいです。

コロンビアの私立大学は、学費がかなり高いです。普通に通ったら日本の私立大学くらいの価格帯になっています。

参考例ですが、私が通ったロスアンデス大学MBAの夜間2年コースは下記の通りの金額です。

  • 入学登録料:450,000 COP
  • 履修単位数:59
  • 1単位当たり授業料:1,500,000 COP

1COP=0.031円として単純計算すると、

入学登録料:450,000 COP =13,950円
授業料:1,500,000 × 59 単位 =2,743,500円

トータル:2,757,450円かかることになります。

コロンビアの物価から考えると、かなり高いです。

だいたいの私立大学では、外国人留学生も使える奨学金制度も充実しています。

大学独自に設けている奨学金や、国の機関であるICETEXが設けている奨学金、完全に民間基金の奨学金まで選択肢は豊富にありますが、ICETEXや民間基金の奨学金はほとんどラテンアメリカ各国の学生向けで、日本人には使いづらいです。

なので、大学独自の奨学金に応募する方法が日本人としては一番使いやすいです。コロンビア政府国費奨学金もあります。JASSOのHPや在日本コロンビア大使館で詳細を確認できます。

私は、大学独自の奨学金制度を利用しました。
「Beca Internacional MBA」は、外国出身者向けの奨学金で、入学に必要な学力成績表(後述)と生活状況調査票を提出するだけで、手間もかかりませんでした。

経済的事情にもよりますが、私の場合は上記の学費が半額になりました。
奨学金というと厳しそうな感じがしますが、意外と簡単に通ったりします。
学力成績表も、その大学に合格する程度の成績が残っていれば、問題ないので、積極的に利用するべきです!

念のため、全て返済不要です。


必要書類


Los Andes MBAコースは、オンライン出願です。

必要書類・手続きは下記の通りです。

  • 出願登録料 450,000 COPの払い込み(返金不可!)
  • 学位を認定する卒業証書または卒業証明書の認定コピー
    ※アポスティーユが必要
    ※コロンビア教育省発行の学位転換書類でもOK
  • 成績証明書または成績証明書の認定コピー
    ※アポスティーユが必要
    ※コロンビア教育省発行の学位転換書類でもOK
  • 履歴書
  • 職務経歴書(会社、役職、責任範囲の簡単な説明)
  • 個人スキル・資格表(取得した国家資格やDELEの級位など)
  • オンライン申請時に入れられなかった他学術功績・情報を証明するもの
  • 3×4 cm、白背景の写真2枚
  • パスポートのコピー
  • ビザのコピー
  • Cédula de extranjeríaのコピー

いきなりお金を払わされます。さすが私立大。
「最後は金目でしょ」とか思ってしまいました。

現在コロンビアでVビザを持っていない留学予定者は、大使館経由でビザの申請を行ってください。申請手続き中書類でビザ関係はひとまずOKです。


入学試験


MBAコースの試験は、英国数理社みたいな感じかと思ってましたが、違いました。

PAEP」という試験を大学まで受けに行きました。

  • スペイン語文法・語彙:20分×20分
  • 数学:20分
  • 化学・物理:20分
  • 知能テスト:25分
  • スペイン語読解:25分
  • 英語&読解:25分
  • 英作文 (300語程度)25分

スペイン語文法・語彙は難しい問いはありませんが、とにかく時間が短いので、グズグズしていると時間切れになりますので注意です。

数学・化学・物理は高校1~2年生くらいのレベルで、簡単なので点取りパートです。知能テストは特に対策の必要性がないと思います。

スペイン語読解は一番厄介です。受験前に問題を参照しておけばよかったと後悔しました。とにかく時間が足りない!

英語は超簡単です。センター試験のほうがよほど難しいです。
英作文は別に時間が設けられているので、じっくり書くことができます。

配点とかはイマイチよくわかりませんでした。

後で知ったのですが、GMATのスコアを提出してもいいみたいです。(2年以内のスコア)

Los Andes大学は、「PAEP対策クラス」も開講して、一人マッチポンプみたいなことをしていますので、どうしても不安な方は準備対策講座を受けてみてはいかがでしょうか?


筆記試験の合否


大学によって差はあるようですが、550点くらいとれば合格点で、その先の学部長 or 教授との面接に進めると言われました。

結果的に630点ほどで合格しました。
「Categoria 4レベルなのでOKだよ」と教えていただきました。

全てスペイン語のため、外国人にはちょっと大変な試験だと思います。
しっかり対策されることをおすすめします。


面接試験


実際にロスアンデス大学に赴いて面接試験を受けました。

私は学部長さんと面接をしました。

「授業は英語もあるから、スペイン語と英語半々くらいで話そうか」
「スペイン語で説明できなかったら英語でもいいよ」

と言われ、ちょっと安心しました。

聞かれた内容は大体こんな感じです。

  • 学部で勉強してきたこと
  • なぜMBAコースに応募したのか?
  • なぜアメリカでなくウチの大学のMBAにしたのか?
  • 就業状況と身に着けた能力
  • アジア人から見たコロンビア経済の特徴は?
  • JGAAPとIFRSの違いで一番大きいところは?

「君は99%合格だから緊張しなくていいよ、思ったままに話してごらん」
と言われ、ほとんど雑談みたいな感じで進んでいきました。

質問内容も学部長さんの完全な興味で、突っ込まれたりしませんでした。
この人はどう人なんだろう?と人間性を見極めている感じでしょうか。
受け答えに特段問題なければ普通に合格すると思います。

「じゃあ8月に授業で会おう。外国人としての君の知見に期待しています。」

ありがたい言葉もいただいて、無事に合格しました。

※授業料の支払方法はちゃんと考えておいたほうが良いです。変に現金とか持ち込むと多額の税金がかけられる可能性があるので、国際送金が無難です。私は大学と相談して、クレジットカードで決済しました。皆さんも学費支払方法はしっかり大学に確認しておいたほうが良いです。


事前情報も少ない中、半ば飛び込みで受けようと決断した大学院。

コロンビアの大学院事情を知ることができたこと、スペイン語を“使って”学問をするという楽しさを改めて実感できた良い経験となりました。

この記事が、コロンビアをはじめとした中南米各国で大学院進学をしたい!という方々のお役に立てば幸いです!

(※記事内の画像はpixabayのフリー素材を使用しています)

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kei
  • kei
  • 群馬県高崎市出身。第二の故郷は名古屋市。
    貿易会社の南米支社長。公認会計士(日米+コロンビア)。
    都内の大学卒業後、プラントエンジニアリング会社へ入社。そこでコロンビアプロジェクトの一員としてボゴタに駐在することに。コロンビアに惹かれる。コロンビア駐在中にMBA取得。駐在修了後、名古屋の外資系企業の財務Mgrとして勤務するが、大学時代の友人に誘われ、貿易会社の南米担当としてコロンビア移住を決断。現在はボゴタでコロンビア人の奥さんと生活中。趣味はコロンビア料理、読書、ダンス

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